ホーム市養だより>11月
平成18年11月24日
広島市立広島養護学校 嶽野壽正

避難訓練の実施について
 
 毎年、避難訓練を春と秋にそれぞれ一回ずつ行っております。春は地震を想定して、秋は火災を想定して訓練をしています。訓練は、事前にビデオで避難の仕方や注意すべきことなどを指導します。避難のときのキーワードは「おはし」です。「おさない はしらない しゃべらない」の最初の文字をつないだものです。学校で何かあった場合にはすぐに保護者の方に連絡していますが、安全であるという連絡は特にしたことがありません。もし、学校に緊急事態がおきたときに、お子様の安否が非常に気にかかると思います。そこで、秋の訓練では、実験的に数クラスほど、「訓練の結果お子様は安全でした」という連絡を練習いたしました。該当クラスの保護者の皆様にはご多用中また勤務中にもかかわらずご協力を賜り厚く感謝申し上げます。いつどんな場面で災害に遭遇するかわかりません。何万年に一度の地震が明日来るかもしれません。身の安全を守る訓練は非常に大切な教育です。

授業公開をおえて

 11月1日(水)には、国立特殊教育総合研究所の内田俊行先生をはじめ他校の先生方や教育委員会の先生方また大学の先生方に授業を見ていただき多くのご教示をいただきました。どのクラスも子どもたちはのびのびとやる気いっぱいで授業に取り組んでいました。児童生徒の興味関心を引き出しながら個々の児童生徒の目的を達成するよう授業づくりをめざしています。多くの賞賛の声もいただきましたが、細かいところの支援や教材の作成、言葉かけなどについて指導を受けることができました。これからも、このような研修を通して、子どもたちの成長・発達のために教員としての力量をさらに高めてまいりたいと思っております。

初任研他校視察について

 今月の27日には、広島市で今年度採用された先生方が本校においでになり障害児教育について研修されます。午前中は、授業参観で子どもたちと活動をともにされます。午後は、校内見学と障害児教育についての講義が予定されています。本年度の広島市初任者研修対象の先生方は小学校が72名(内2名は本校にて採用)、中学校が29名、高校が2名の計103名です。本校での研修が障害児教育の発展に少しでも貢献できればと思っております。


校内巡り


 時間が取れればできるだけ校内を巡るようにしています。校内巡りは楽しみの一つです。校内を巡るときに自分なりに見る視点を決めています。一つは、施設の安全についてです。危険な箇所はないか、掲示物がはずれて押しピンなどが落ちてはいないかなどです。二つめは、児童生徒の様子はどうか、学校全体の雰囲気はどうかです。そのようななかで、掲示物を見るのは楽しみの一つです。児童生徒の学習内容を垣間見たり、頑張っている姿を見ることができるからです。今回は、高等部の生徒の「秋の俳句」が掲示してあったので何句か紹介します。
 ・赤蜻蛉(あかとんぼ) 尻尾(しっぽ)の先は 真っ赤っ赤(まっかか)
 ・薩摩芋 スイートポテトに 変身だ
 ・あかとんぼ とんぼかわいい とんでいる
 ・いろんなみ あきのそよかぜ きもちいい
 ・ひがんばな きれいにさいて 美しい
 ・晴れた日に 空をみあげて 秋日和
 ・あきになり 山にのぼれば まつたけだ
どうですか、生徒のみずみずしい豊かな感性が表現されていて大変うれしく感じました。元安川の土手に座り句を作っている授業の様子の写真も一緒に掲示してあります。これから、ときどき掲示物の紹介をさせてもらいます。保護者の皆様も学校にお越しになったときには是非、掲示物をご覧下さい。児童生徒の頑張りを見ていただければと思います。

建て替えについて

 今月22日の中国新聞に「広島養護、用地選定遅れる」という記事が掲載されました。新聞によりますと、平成22年4月に開校を予定していたが、用地選定の遅れから23年以降にずれ込む見通しとなったということです。今後の予定について市教委から正式に連絡はありませんが、新聞にありますように若干の遅れがあるのではないかと危惧しております。今後の予定がわかりしだいお知らせいたします。


どんぐりや 木の葉の下で 春を待つ (吉)