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平成18年7月18日
広島市立広島養護学校 嶽野壽正

一学期を振り返り
 
光陰矢のごとし、といいますが、まさに時の過ぎゆくのは早いものです。一学期もあと数日となりました。泊を伴う大きな行事が目白押しの一学期でしたが、保護者の皆様のご理解ご協力によりそれぞれの行事の目的を十分に達することができました。また、新入生も学校生活に慣れ有意義な一学期を過ごしています。あゆみ・通知表渡しで、一学期の頑張りや課題などを担任とともに話し合って下さい。児童生徒のさらなる成長を目指したいと思います。

夏休みについて

 今月の21日より、約40日間という長い夏休みに入ります。学校での生活からご家庭での生活が中心となります。よろしくお願いします。
 学校にとっては、一学期の反省をするとともに、2学期に向けて計画をたてる大切な期間です。また、各研修会への出席や校内研修などにより、専門性の向上に努めるよい期間でもあります。今年の夏は、本校の研修部が中心となり夏期研修会として13講座を予定しており、その中には小中学校や盲・ろう・養護学校の先生方に参加を呼びかけている講座もあります。また、広島県免許法認定講習(盲・ろう・養護学校教諭免許)を受講する先生方もいます。
 夏休み中に、ご家庭において何かありましたら、担任もしくは学校にご連絡下さい(広島市立広
島養護学校 рO82−245−0304)。

夏季授業日について

 本年度は夏季登校日を授業日とし8月3日(木)と4日(金)の2日間としました。この2日間では、各学部・各学年で平和に関する教育も実施するようにしております。いうまでもなく8月6日は人類最初の原爆が広島に投下された日であります。二度とこのような悲惨なことがおきないようにしなくてはいけません。児童生徒の実態に応じてそれぞれの学年で内容を考えています。この2日間は一学期の授業日数となります。欠席などの場合は通常と同じように学校への連絡をお願いします。

プール指導援助者について

6月より、プール指導が始まっています。児童生徒はプールが大好きです。しかしプールは、命にかかわる大事故につながる危険性もあります。毎年、必ず水にまつわる事故が各地で起こっています。プール指導には、特別な配慮が必要です。児童生徒の体調の様子や変化を常に確認しなくてはいけません。プール指導の際にはプール援助者として、一回平均約7名前後の非常勤の先生方が来て下さいます。児童生徒の安全を確保しながら水泳指導に取り組みたいと思います。


医療的ケアについて

医療的ケアについて理解を深めていただくために、それぞれのケアについて簡単に説明していきます。今回は「経管栄養」についてです。
{経管栄養}
食物を噛むことや飲み込むことに障害があるため、口から食物(栄養)をとることができない場合、様々な方法でチューブを胃内に挿入して直接栄養を注入する方法を経管栄養といいます。これには、主に「鼻注栄養」、「胃瘻( いろう)栄養」、「口腔ネラトン栄養」などの方法があります。「鼻注栄養」は、あらかじめ鼻から胃内まで通しておいた栄養チューブから直接栄養を注入する方法です。「胃瘻栄養」は腹部から胃に通した胃瘻チューブを使って直接胃内に栄養を入れる方法です。「口腔ネラトン栄養」は食事の度に口腔内からネラトンチューブを胃内に挿入して栄養物を注入する方法です。(「教育現場における障害理解マニュアル」(朱鷺書房)より抜粋)


風鈴の 音色さやかに 涼の歌 (吉)