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平成18年4月25日
広島市立広島養護学校 嶽野壽正

入学・進級おめでとうございます

いよいよ平成18年度の新学期がスタートしました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、在校生の皆さん、ご進級おめでとうございます。小学部1年生9名、中学部1年生22名、高等部1年生42名の入学生のもと、小学部58名、中学部56名、高等部135名、全校児童生徒249名(昨年度比11名増)で本年度スタートとなりました。さて、本校の教育目標は「児童生徒の発達を保障する教育を行い、ひとりひとりの力を伸ばして、主体性をもって豊かに生きる人間を育てる」です。児童生徒の持てる力を最大限に伸ばし、生きる力をつけることが大きな目標です。この目標を達成するために日々の教育活動に全力で取り組んでまいりますのでご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


仮設校舎の増設

昨年度末の市養だよりでもお知らせしましたように、児童生徒増にともない仮設校舎が完成しました。高等部2年6組と2年7組の教室となっています。教室配置も若干の変動があります。本館1階は昨年度と同じで小学部の全クラスです。2階の中学部もほぼ同じですが、中学部3年1組と2組が南校舎2階に移動しました。中学部以外の2階と3階が高等部です。また、訪問学級の横にありました医療的ケア室が1階に移動しました。遊具のブランコと滑り台は体育館近くに移動しております。食堂も手洗い場の改築などにより若干広くなりました。昨年度末には、すべての普通教室にクーラーがつきました。学校にお越しになった際には是非とも校内を巡っていただき仮設校舎などをご覧いただければと思います。児童生徒増による施設の狭隘化はありますが、教職員一同、広島市唯一の市立養護学校としての誇りを持ち障害児教育に邁進していきたいと思っております。


本年度の課題

本年度も多くの取り組むべきことがあります。まずは、新設校に向けて市教委と手を携えながら一歩一歩前進することです。さて、平成19年度からは特別支援学校となります。障害種にとらわれることなく一人ひとりのニーズに応じた指導をめざすこととなります。それに伴い養護学校にはこれまで以上に、センター的機能が求められるようになります。障害児教育の専門家の集団として、そのノウハウを市内の小中学校に伝えるということです。その中心となる担い手がコーディネーターです。本校も該当する分掌部にコーディネーターを配置したところです。今後の特別支援学校に向けて、また、新設校に向けて本年度は数年先の青写真を考え、年度ごとの具体的取り組みについて検討する予定です。そのような課題を抱えながらも一番大切にしなくてはいけないことは、目の前の一人ひとりの子どもの教育です。日々の授業をおろそかにすることはできません。保護者との連携を大切にしながら、子ども達の持てる力を最大限に伸ばすことができるように頑張っていきたいと思っています。


家庭訪問

月中行事ですでにお知らせしていますが、4月末から5月上旬にかけて家庭訪問を実施いたします。保護者の方との連携・協力なくしては教育の成果をあげることはできません。特に障害児教育においてはそのことが重要と思っております。子どもの成長・発達のために、家庭と学校が理解を深めそれぞれの立場から子どもにアプローチし、どのように指導していくかなど、短い訪問時間ではありますが十分に話し合っていただければと思います。個別の指導計画なども話題にのぼると思います。ご多用のことと思いますがご協力のほどお願い申し上げます。


障害者自立支援法

平成18年4月から「障害者自立支援法」が施行されます。自立支援法は4月から利用者負担などの部分的施行、10月からサービス体系も含めた本施行となるようです。これまでの居宅生活支援は10月から自立支援法によるサービスに移行しますが、入所、通所の施設については、5年間の経過措置が設けられておるようです。自立支援法によるサービスを利用するには各区の保健福祉課に行き利用申請書を提出します。詳細については障害福祉課に直接お尋ね下さい。

新緑の 生命みなぎる 安芸の山 (吉)